卒業式ラッシュ

寒い日が続き、先々週の偕楽園では梅が三部咲きくらいかしら、と思っていたら、あっという間に東京の桜の開花宣言、そして満開に。本当に気温差対策に追われる毎日が続きます。

当院でヘルメットを続けてきた赤ちゃんたちも、4月から保育園、これから段々暑くなるから、ということで、ここのところ卒業式ラッシュが続いています。

ヘルメットによる頭の形の矯正は、生後6か月になる前までに開始すれば、概ね3か月程度できれいに治っていくケースが多いと言われており、当院でも装着後3か月くらいで「ゆがみやぜっぺきがだいぶ綺麗に治ってきたね。」とお話しできる段階になることが多いです。

実際、当院で取り扱うベビーバンド2はこの時期にサイズアウトするくらいの大きさで、短期集中で矯正していくタイプのヘルメットとして選択されています。

当院で取り扱う他のヘルメット、プロモメットやミシガン式ヘルメット、リモベビーなど長期間装着可能なタイプでも、装着後3か月くらいでかなりの矯正効果が出ています。

長期間装着可能なタイプを選択された場合でも、装着後3か月くらいでかなりの矯正効果が出ます。しかし、多くの赤ちゃんが、ある程度きれいな頭の形になった後も、自分でヘルメットを脱いでしまうくらい、月齢でいうと12か月くらいまで卒業を延期される方が多いです。

親御さんの思いとして「ここでやめてしまったらリバウンドしない?」「もう少し頑張ればもう少しきれいになるんじゃないかな?」ということが長期装着の一番の理由ではないでしょうか。

しかし、長期装着の場合であってもそのゴールはで1歳のお誕生日くらいまでです。そのくらいになると、本人が自分の意志でヘルメットを脱ぐようになってしまうからです。
その結果、生後3か月くらいでヘルメット療法を開始した赤ちゃんが、8~9か月たって卒業するころには、立っちや一人歩き、中には走り回っておしゃべりできるお兄ちゃん/お姉ちゃんになっていることもあります。

愛用して来たヘルメットのねじを、ヘルメット療法の卒業式の日に目一杯広げて頭部保護用ヘルメットとしてお渡ししたりしていますが、卒業後にインソール外来で再来院されたお子さまとママが「本当によく走り回って目が離せないので、今でもヘルメット重宝してます。」と言われたりしてほっこりするのがひそやかな楽しみだったりします。