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頭の形外来
Crania Deformity Blog

対談動画で伝えきれなかったこと

こんにちは、赤ちゃんのあたまのかたちクリニック院長の高松亜子です。

このたび、当院のことをもっと知っていただくために、YouTubeで動画を公開しました。YouTube番組「令和の虎」へのご出演で知られる 株式会社AT代表取締役の津田社長 がインタビュアーとしてご協力くださり、

院長が答える「赤ちゃんの頭の形Q&A」

→院長が1つ1つ丁寧に答えます!「赤ちゃんの頭の形・赤ちゃんの運動発達」

たくさんのご質問にお答えしたため、編集の関係上、お伝えしきれなかった大事な点を書きます。

動画は、どういう経緯で開業したのかという話で始まります。

国立成育医療研究センター(世田谷区にある国立のこども病院)で2011年に頭の形外来を立ち上げた、ということから動画は始まっています。

この設立はそれまでの社会的課題を解決するためでしたが、今回は矯正ヘルメット治療の動画ということで課題についてはご説明しきれませんでした。

そのカット部分についてここで説明いたします。

この外来が始まる前も、国立成育医療センターでは脳外科と形成外科合同で小児の頭蓋変形症の治療を行なっていて、手術症例数は日本一でした。

更にその対象は、頭蓋縫合早期癒合症という難病で、長頭症(矢状縫合早期癒合)、短頭症(冠状縫合早期癒合症)、斜頭症(前頭縫合早期癒合症もしくは片側ラムダ縫合早期癒合症)、症候群による頭蓋変形症(Apert症候群、Crouzon病など)であり、かなり大がかりな頭蓋骨手術を行う必要があります。病的な頭蓋骨部分は成長することができないため、形をよくするだけではなく急速に成長増大する脳を保護するために、頭部に長い切開を行なって、病的に癒合してしまった頭蓋縫合(成長線)を切り開き、凸凹になっている部分は取り除くような方法です。

症候群性の変形は新生児期に発見されることが多いのですが、日本では他の先進国に比べて発見時期が極端に遅いという問題点がありました。したがって、その場合、変形がかなり進行したり、顔面などへの二次変形を起こしてしまってからの治療となるので、赤ちゃんへの侵襲が大きく、きちんと治しきれなくなってしまっていました。

他方、米国や欧州では6カ月齢になる前に病気が発見され、比較的低侵襲な方法による治療法が主流になって来ていました。即ち、手術の傷跡が3cm程度、内視鏡を使用し、手術後の骨欠損をヘルメット型治療用装具で整えるという方法です。私の上司である前成育医療研究センター形成外科部長・副院長は、この方法をいちはやく導入し、素晴らしい(形も良い、傷跡もわからない)結果で長期の成長を見守っていました。

しかしながら、日本では発生率が低い難病のため、発見の窓口である小児科の先生方がそもそも一度も診たことがない、保護者から相談されても「そのうち治る」と過小判断されてしまう、検診の項目としては1歳半まで待つ必要がある、などの制度的な課題があって、紹介していただく外科医サイドからは、なんとか6カ月齢前に、できれば3カ月齢前に受診してもらえないだろうかともやもやしていました。

保護者の方にとっては、そのような病気であることはもちろん念頭にないわけですから、こちらがあえて病気の可能性を啓発、不安をあおるような表現で早期受診を促すような方法は良策とは言えず、結局のところ、「形が良くない」というお悩みに対しては、「形をよくできるかもしれない」方法を提示して、受診していただかなければなりませんでした。

そんな環境で、上司にお子さんが誕生し、矯正ヘルメットという方法がアメリカで広まっていることがわかり、早速渡米して治療され、日本人第一号(在米日本人を除く)になりました。

それ以降、センター内の小児科(総合診療科)や小児整形外科、世田谷区で地域連携していただく小児科の先生方、助産師さんたちの会などご紹介の窓口になっていただく輪を広げる努力を形成外科・脳外科で続けています。始めはメディカルユーアンドエイ社(現グンゼメディカル社)の協力で、海外発注輸入して使用していたヘルメットも、2018年には日本において初の医療機器として承認を受けることができました。

現在、国内の多くの医療機関で乳児の頭の形を診察してくれる医療機関が増えています。ここで改めて強調したいのは、頭蓋骨の病気のスクリーニングと早期発見という大事な役割があるということです。 しかしよく勘違いされているのですが、頭蓋縫合早期癒合症の診断が大変難しいのですが、そのことはほとんど知られていません。時として、レントゲン検査でも確定診断できないことがあったり、遅発的に癒合したりするヒヤリハットを私自身経験し、その怖さを知っているので、医師の勉強会でもしつこいくらいに先生方にお伝えしています。

とはいうものの、全てのお子さんに3次元CT検査という被曝量の多い検査をするのはやり過ぎです。それらを踏まえて私は臨床的方法(丁寧な問診、触診、形の観察と経過判断、そして正常やむきぐせ変形とは違うという違和感)という医療の基本を大事にして、身近な相談窓口になるべく自ら開業して診療しています。

その診察風景については3本目の動画で触り部分をご紹介していますので、見てくださいね。

ご覧いただける場所

【院長Q&A】赤ちゃんの頭の形について私、高松が答えます

最後に

これからも、赤ちゃんとご家族が安心して相談できる場所であり続けるため、情報発信にも力を入れていきます。

ぜひ動画をご覧いただき、当院の雰囲気や方針を知っていただけると嬉しいです。

もし周りに赤ちゃんの頭の形でお悩みの方がいらっしゃったら、ぜひシェアしてくださいね。

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ベビーカーでお越しの方は、赤坂見附駅をおすすめします。地上出口までエレベーターがあり便利です。