ミシガン頭蓋形状矯正ヘルメット

  • ミシガン頭蓋形状矯正ヘルメット

ミシガン頭蓋形状矯正ヘルメットとは?

米国ミシガン大学リハビリテーション科で開発され、アメリカFDAに認可されたものです。

前後2個のパーツを固定するスクリューを調節することでサイズを拡張できるため、成長中の頭を圧迫抑制する心配がありません。過剰発育した部分に圧力を加える原理のヘルメットと比較した治療効果は同等であることが、開発者によって示されています。

日本でも、日本形成外科学会から厚生労働省「医療ニーズの高い医療機器の早期導入に関する検討会」へ申請を受けて、2014年5月に厚生労働省より選定され、2018年4月に医薬品医療機器総合機構から頭蓋形状矯正ヘルメットとして初めてクラスII医療機器として承認されました。

診察をした医師が、治療に最適なかたちを個別にデザインし、Danmar Products社(アメリカ)へ作成を依頼します。このヘルメットは日本では規定の講習を受けた医師と義肢装具士だけが使用できます。

※健康保険診療の適応外の自由診療での治療になります。

メディカルユーアンドエイ社のホームページ(外部サイト)

不具合・有害事象

本品の使用に伴い、以下の不具合・有害事象が発生する場合があります。
皮膚炎(発赤、ただれ)・皮膚の損傷(水疱、剥がれ、出血等)

ミシガン頭蓋形状矯正ヘルメットの種類(色・模様)

ヘルメットの種類(色・模様)に関しては、下記の画像をクリックして下さい。

治療の流れ

1.ご予約

無料相談の予約

ご予約の方法は、WEBによる予約、お電話による予約があります。下記のリンクをクリックしてください。

WEB予約

お電話での予約

2.検査・診断

検査・診断

まずは問診・検査・診断から行ないます。ヘルメット治療が可能かを診断し、適応症状で保護者のご希望があれば、治療に移行します。

※頭蓋骨の縫合が癒合してしまう病気(頭蓋骨縫合早期癒合症)や小頭症という脳の発達の遅れる病気が原因で変形していることがありますので、レントゲン撮影が必要な場合があります。

※頭蓋骨縫合早期癒合症が疑われるときは、高度な精密検査・手術が必要な場合があります。そういった場合は、提携している大学病院やこども病院をご紹介します。

3.3Dスキャン

3Dスキャン

医師による、頭蓋の3Dスキャンを行ないます。

4-1.ヘルメット制作

ヘルメット制作

スキャンを行った後、スキャンデータの確認、加工を行ないます。
これらはすべてクリニック内で医師の指導の下で行ないます。

その後、データをアメリカに送ります。約2〜3週間程度でヘルメットがクリニックに届けられます。

5.ヘルメット装着

ヘルメット装着

初日装着時には、お子さまが快適にヘルメットをかぶることができるように、義肢装具士がクリニック内工作室で入念に加工します。

装着時間は1日23時間装着していただきます。その後、毎月ご通院いただき、頭の状態の確認やヘルメットの調整をクリニックで行ないます。

※治療期間には個人差がありますが、平均約5ヶ月間です。

6.経過観察

ヘルメットでの治療期間を通じて医師が経過を診察します。