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こんにちは、赤ちゃんのあたまのかたちクリニック院長の高松です。
本日は2ピースタイプヘルメットの「よいところ」と「考えるべきところ」について整理します。
乳児の頭蓋矯正ヘルメットにはいくつかのタイプがあります。
今回は当院で選択されることの多い、前後に分割+延長構造をもつ2ピースタイプについて、その利点と課題を客観的に述べます。
代表的な製品には、
などがあります。
なお、ここで特定の方式を推奨し他を否定する意図はありません。医療としての特性を整理することが目的です。
乳児の頭部は、幅・前後長・高さが同時に変化する三次元的構造です。
2ピースタイプは前後方向の延長設計が可能であり、短頭症や前後径不足を伴う症例で効果を発揮します。
単なる平面的な左右差の修正にとどまらず、前後バランスまで設計できる点が特徴です。
頭囲成長は装着初期に急峻で、その後緩やかになります。
矯正効果も成長速度に比例します。
「後半は改善が鈍化する」という指摘がありますが、これは生理的成長曲線に沿った自然な変化です。
2ピースタイプは、後半の保持と微調整に対応できる構造を持ち、1歳前後まで形態安定を図る設計が可能です。
2ピースタイプは設計と調整に高度な判断を要します。
が一体となる体制が前提です。
経験を積んだ小児形成外科医や脳神経外科医の間では、この管理密度が結果に影響すると考えられています。
縦(上方向)に頭蓋が成長してしまったケース、こめかみから下の頬骨部に変形がある場合、重症症例で、左右差を解消するために長期間の装着が必須となるケースに対応するためには、ほっぺた部でヘルメットを支える設計が必要になります。
そのため、装着時に顔の露出が少なくなり、外観上の印象としては、こめかみから上の部分でヘルメットを固定するタイプのバンド型やCタイプのヘルメットよりもかわいいお顔を覆う範囲が広くなります。
その半面、頭と顔への接触部分が多いため、ズレにくいといえます。ヘルメットがおおきく回転してしまうことが少ないため、寝返りが下手になったとか視野が覆われてしまうといった心配が起きにくいです。
2ピースタイプは「矯正に時間がかかる」と言われることがあります。
しかし構造上、パーツを拡大することで装着期間を延長できるため、保護者の希望に寄り添って長くかぶれる設計になっているという点が大きな違いです。
バンド型やCタイプは、ヘルメットのサイズキャパシティを超えた時点で終了となるため、結果として短期間で終了するケースが多くなります。
当院でもCタイプのヘルメットを用いますが、初期改善が大きく、かつ、むきぐせが早期に治った症例では短期間で卒業することもあります。
2ピースタイプは、
「1mmでも改善させたい」
「リバウンドを避けたい」
という保護者の希望に対応する設計であり、装着期間の差は設計思想の違いによるものです。
一部のバンド型やCタイプでは、
といったシステム化が進んでいます。
他方、2ピースタイプは基本的に医療機関を介した運用となり、義肢装具士在院日に矯正部位の成長程度を直接触れて調整を行う必要があります。効率性の面ではデメリットであるといえます。
設計・調整・再評価に継続的関与が必要なため、医療機関における人的コストが反映されます。
極めて重度な頭蓋変形、頭頂縦発育、ハチ張りや局所凹凸への個別対応が必要なケースも治療できる反面、時間も費用もかかっている状況にあります。
大量生産に向かない構造であり、調整技術を要するため、取扱いを希望する医療機関としては参入障壁が高く、ヘルメット製造数も取扱医療機関数も伸び悩んでいるようです。
結果として広告展開も限定的になり、知名度もバンドタイプやCタイプのヘルメットほど高くありません。
2ピース延長タイプ以外のヘルメットにも当然利点があります。
参入障壁を下げ、多くの患者さんに治療機会を広げるという点で意義がありますし、医師が疾患鑑別や副作用管理に集中できるという側面もあります。
この分野で各社が技術開発を続けることは、医療全体として望ましい流れです。
重度短頭や前後径不足症例では、2ピース延長タイプが有効と考える専門家は少なくありません。
海外では長斜頭が多く、従来はバンドタイプのヘルメットが主流です。そのため「ヘルメットで短頭を治すことはできない」「頭指数で5ポイント変化する程度」と言われてきました。しかし、延長構造が開発されたことによって、頭指数の改善が平均8ポイント程度、場合によっては10ポイントも起きたケースがでてきています。 (参考文献) これは最重度のケースでも 標準値まで改善できる期待をもつことができるようになってきたことを意味しています。 日本人の特徴として長頭の悩みは少なく、斜頭と同じくらいの頻度で短頭・短斜頭の悩みが多いことを考えると、心強い結果です。
理由として挙げられるのは、
ただし、結果は医師と義肢装具士の経験に依存します。
即ち、装置が優れているのではなく、設計思想と管理体制を含めて医療が成立しているというのが実態です。
このヘルメットタイプが絶対的に正しいというものはありません。
変形の特徴、重症度、月齢、通院可能性、ご家族、費用負担の額等によって選択は変わります。
しかし、
では、2ピース延長タイプは有力な選択肢です。
当院では、まず
の判断を行います。
そのうえでケースに適した方式を提案します。
ヘルメットは商品ではなく医療行為の一部です。
設計思想と管理体制の違いを理解したうえで選択することが重要です。
Okamoto T, Harada A , Ako Takamatsu A. et al Plast Reconstr Surg. 2023 Jul 1;152(1):136-143.
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