ニキビは皮脂成分が発達することで生じますので、早いお子さんですと小学校高学年ぐらいから出現しますが、年齢があがるにしたがって症状がでることは少なくなって来ます。そのため、昔から「ニキビは青春のシンボル」と言われてきました。
　
しかし、一旦治っても再発を繰り返す慢性の経過をたどることもしばしば、炎症が強いとニキビ痕（あと）として残ってしまうことがあり、そうなると途端に治療が難しくなります。
この場合、形成外科的な治療が必要になることがありますので、ニキビは早期治療が推奨されています。

また、ニキビにも個性があり、できてもすぐ治るタイプ、一旦は落ち着いても再発を繰り返すタイプがあります。
成人になってもニキビの悩みをかかえている方も多く見受けられ、若い頃はニキビなどできなかったのに、20歳過ぎてからにきび悩んでいますという方がご来院されたりします。

最近の傾向として、女性の額や頬ニキビ、30代女性の口周りニキビ、男性の顎ニキビ・首ニキビのご相談が増えています。自分では症状を確認できない背中ニキビも跡になりやすく、医療機関での治療をお奨めします。

以前はニキビの治療薬は限られていましたが、近年、アダパレンや過酸化ベンゾイルといった新しいタイプの外用薬が主流になり、使える抗菌剤、ビタミンや漢方などの内服の種類も増えて、一人一人の肌質や体質にあった処方の選択ができるようになってきました。　

当院の皮膚科ではできる限り保険診療の範囲内で治療するようにしています。保険診療におけるニキビ治療の場合、初・再診料、お薬代などの総額が、１回の受診につき1,000円～3,000円 程度ですみます（患者負担３割の場合＊）。

＊　3割負担は健康保険等における義務教育就学後から70歳未満の医療給付です。
＊　東京都にお住まいの方で義務教育就学児医療費の助成(6歳から15歳後の最初の3月31日まで）等が適用になると、通院1回につき上限200円になります。受診時に必要なものはお電話にて当院へお問い合わせください。