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こんにちは。赤ちゃんのあたまのかたちクリニック院長の高松亜子です。
前回は、向きぐせや頭の形を、医師と理学療法士がそれぞれの視点からみる理由についてお話ししました。
今回は、その少し先のお話です。
生後1~2か月のころの赤ちゃんは、まだできる動きが多くありません。
一つひとつは、とても小さな動きです。
でも、その積み重ねが、寝返り、ずり這い、ハイハイ、つかまり立ち、そして歩行へとつながっていきます。
最初は小さな左右差です
向きぐせのある赤ちゃんでは、
といった小さな左右差がみられることがあります。
この時期は「右が好きなのかな」「もう利き手なのかな」と思う程度かもしれません。
しかし乳児期の早い時期は、どちらかを得意にすることより、左右どちらも使えることが大切です。
左右を向く、両手を使う、体の真ん中を越えて反対側へ手を伸ばす、左右へ体重を移す。こうした動きが、後の寝返りや移動につながっていきます。
寝返りが始まると、左右差が見えやすくなります
月齢が進むと、
といった形で、左右差が少し分かりやすくなることがあります。
さらにその先では、うつ伏せが苦手なことが、ずり這いや四つ這いなど次の発達につながりにくいケースもあります。
もちろん、一時的な左右差がそのまま残るわけではありません。
赤ちゃんは成長の中で、いろいろな動きを獲得していきます。
だからこそ、目指したいのは左右完全に同じ動きではありません。
右にも行ける。左にも行ける。
両方の手を使える。
左右どちらにも体重を移せる。
そんな「動きの選択肢」を増やしておくことです。
大切なのは、その子なりのペースの中で、
といった基本の動きを十分に経験することです。
苦手なことを泣いても繰り返させるのではなく、赤ちゃんが受け入れられる範囲で、好きな遊びと組み合わせながら「自分でできた」という経験につなげていくことが大切です。
ヘルメットを卒業するころに、見えてくることがあります
頭蓋矯正ヘルメットを始めたころには、まだ寝返りもしていなかった赤ちゃんが、治療を卒業するころには座ったり、ずり這いやハイハイを始めていることがあります。
そのころになって、
「あの時、左右の手を使う遊びをしていてよかった」
「あの時、反対側へ体を動かす経験をしておけば、もう少し簡単だったかもしれない」
と思うことがあります。
頭の形を治すことと、発達を早めることは同じではありません。
でも、向きぐせのある時期に、その先の発達まで少し見据えておくことには意味があります。
ご家庭で、
「いつも同じ方向しか向かない」
「片方の手ばかり使う」
「うつ伏せが苦手」
「左右で動きが違う気がする」
と感じたら、自己判断で難しい運動を増やす必要はありません。受診時にお話しください。
頭の形の問題なのか、運動発達の特徴なのか、あるいは両方をみたほうがよいのか。
その赤ちゃんに今どこまで必要なのかを、一緒に整理していきましょう。
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