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「生後6が月を超えた赤ちゃんの初診は受け付けていません。」
「ヘルメット治療をするなら生後6か月まで。それを過ぎたら治りません。」
「最初に頭の形がおかしいなと思って相談したときは『そのうち治りますよ。』ってずーっと言われていたんです。でも、最近色々なところで相談しても『もう治りません。』って。」と涙目に語るママやパパ。
前回のブログでも触れましたが、頭の形が悪かったりむきぐせが強かったりすると発達が遅くなり、いろんな障がいが起きる、という情報を聞くと本当にびっくりしてしまうと思いますが、頭の形が将来的に“発達の遅れ“の原因となるのではありません。しかし寝返り、うつぶせ、ズリバイ、つかまり立ち、伝い歩き、目で動きを追う、音に反応するなどの神経運動が同月齢のお子さんに比べて遅いなと感じる子が多くて、やはりリンクしているのだと考えています。。
当院でも初診のお申し込みの際「もしヘルメット治療をご希望の場合、生後6か月を超えると治療効果が期待できない可能性が高くなります。病気による頭蓋変形の可能性や発達の遅れについての診断・検査がメインとなりますがいかがなされますか?」とお聞きしています。これは以前に、月齢が生後7か月で他院で初診を断られて来院された方が、当院ご来院時に上記説明をしている途中で「そういうことはこちらに伺う前におっしゃっていただかないと困ります。ここなら治せるって期待するじゃないですか!無駄足だったわ。」とご立腹されたケースがあったからです。
私としては、他のブログで書いているようにできるだけ早く専門医に受診をして欲しいという思いがありますが、かといって生後7か月以降だったらもうどうしようもない、とも思っていません。
そんな中、最近生後7か月、8か月でヘルメット療法を開始し、発達サポートを受けながら期待以上の改善が見られたケースが数件続いたので嬉しくなったというのが今日の内容です。
最初はご両親ともに大いに悩んでおられました。
他院では無理と言われた・・・
色々調べたがやはり生後6か月までというものばかり・・・
今から始めても大きな改善は期待できない・・・
やらないよりやったほうがいいのか・・・
効果がないかもしれないものに多額の出費は・・・
病気を否定されればあとは見た目の問題だから・・・
ご夫婦の間でも意見が分かれ、それぞれの親御さんも巻き込んで連日の家族会議
その間も赤ちゃんはすくすくと育ち・・・
そんな経緯を経て始められたヘルメット療法、当院でも積極的にはお勧めしなかったのですが、治療しないで後悔するよりはということで始めました。やるからにはこちらも必死です。度重なるヘルメットの調整やむきぐせ体操、抱き方や赤ちゃんとの遊び方、院内でも議論、練習、レビュー、改善の繰り返し。
そうして、ここまで真剣に悩まれたご両親だけあって、神経運動発達の専門医や理学療法士、スタッフによる発達サポートも受けながらご家庭でも一生懸命に頑張っておられたのかもしれません。もちろん一番頑張ったのは赤ちゃん自身ですが。
そして卒業式。
「あのとき、やらない選択肢もあったんです。そもそも遅かったし。でもここまでよくなるとは。」
「気になっていたぺったんこの部分、とんがってた部分が大分目立たなくなった。あのとき決断してよかった。」
そう語られるご両親の喜びをお聞きし、こちらも嬉しくなりました。と、同時に、6か月を過ぎた赤ちゃんにしてあげられることは何か、ヘルメットの治療効果や、発達サポートの開始年齢について、海外での治療実績と当院での治療効果を今後も継続して分析し、新たな論文を書こうかなと、別の論文を書きながら思いました(笑)
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